ポポキラニは、埼玉県狭山市にある小さなメインクーンのキャッテリーです。2008年からブリードを始め、同年9月から主にTICAアジアのショーに参加しています。


Cattery POPOKILANI is a small Mainecoon cattery located in Sayama-shi, Saitama prefecture, which is quite famous by "Green Tea" field, about one hour far from Tokyo. Our cattery just started from April, year 2008. And started attending TICA Asia Region from Sep. 2008.

Wednesday, March 12, 2008

アンちゃん、お疲れ、頑張ったね!



にゃんこハウスの新住人が、3/10(月)のお昼頃から誕生し始めた。

相方が、昼間外出先から帰ってきたら、まずいつもどおり皆がお出迎えをしてくれたとのこと。 

しかし、いつもと違うのはか細い鳴き声が・・・ 大人達の声とは明らかに違う声。 

もしや!と思い二階の寝室に駆け込むと(これまったくの想像です!)中から『みぃみぃ』と言う声が。 
とうとうアンママが赤ちゃんを産み始めたようで・・・ 
それも人間用主寝室にあるキャットタワーの狭い円筒形のハウスの中で。 
バタバタしながら多少の時間が経過(したと思われる)。 

この間、相方から携帯メールが私に届いて、一人目誕生を知ったのだが。 
あまり時間を置かずして二通目のメールが到来。 
一階のリビングから、別の『ミィミィ』が聞こえると言う。 
多分ソファの下あたりと思われるということだが、姿が確認できないと言うこと。 
折り返し相方に電話を入れ、「ソファを持ち上げて」などと偉そうに依頼。 

こうしてレオ/アン二号を発見、救出。 
ただ、体が結構冷えてしまっていたとのことで、とても心配だったが、アンの居るキャットタワーに連れて行って傍に寝かせた(らしい)。 
そうこうしているうちに、体温も戻り、『ちゅぱちゅぱ』の輪唱が聞こえてきたとのことで一安心。 


アンママのお腹にはあと3人はいるはずなのだが、一向に産まれる気配無しとの相方との3回目のやり取り。 
また偉そうに「動物病院のA先生に電話してくれ」と依頼。(仕事場をさっさと出れれば良かったのだが、生憎調整付かず、気持ちだけがハラハラドキドキ) 
電話して結局(途中詳細割愛)夕方、アンママとベビー2人を連れて病院に。 
余談だが、相方は運転しないので、ワンメーターの距離をタクシーに乗ることに。 
ところが、こういう時に限って彼のお財布はスッカラカン。 
しょうがないので、ひそかに溜めていた500円玉貯金の場所を伝授。 
無事タクシーでA病院まで。 
レントゲンを取って胎児を確認。 
まだ、位置が降りてきていないが、11日の朝までには産まれるでしょう」という御託宣。 帰りは、先生が会い方とアンママ親子を我が家まで運んでくれた。 
ありがたや。 今後の予防接種とかまだまだお世話になる予定の大事な先生。 
本当にありがとうございます。

20:00頃、わたしも帰宅。 
早速アンママをねぎらい、ベビーたちの顔を拝む。 
アンはまだ膨らんだお腹を上にして、ピーピー鳴く子供たちに授乳。 微笑ましい光景。でもまだ苦しそう。 
いつ産まれるのだろう。 どこで産むのだろう。 
寝室から出れないようにしたとはいえ、キャットタワーのあんな狭い空間で産んだら大変だし。 
でも、子供を移動しようものならやってきてタワーのハウスに連れ戻してしまう。 
「アンが選んだ場所だから、そっとしとくのが一番」と言う相方の言葉に深く頷きながらも一抹の不安が・・・ 
なんせ、やたら一人がミィミィ鳴いていると思ってみたら、何と2号のブルたんが床に落ちていた。 そんな危ない場所で産むなんて・・・ 
産箱も用意しておいたのに・・・ 本能とは本当に難しい。

とにかく、アンママの残りの子供たちが無事産まれるのを見届けるために、寝ずの番。 が、とうとう04:00頃力尽き、眠りの深淵に誘われて・・・ 

それでも朝06:00頃に目がさめ、ハウスを除くと! 
何と赤ちゃんが5人に増えていた! でかしたアンママ! 


すぐさま1階に居た相方を呼ぶ。 
呼びながらもう一度ハウスを除いたら、ブルたんが、一人冷たくなっていた。 
アンママが狭いハウスの中で産んだために羊水がかかったか、アンママが動いた時につぶされたか、のどちらかではと推察する。 
すぐさま、ブルたんの体をティッシュに包み、他の子達の安否を確認。 
か細い声で鳴いている子で、ママに潰されている子がいないかをチェック。 
ママの背中とハウスの壁の間に挟まっている子を二人ほど発見。 
アンママに体をずらして貰おうと思うが、テコでも動かず。 
彼女の背中から、か細い『ミィミィ』が聞こえて不安は募る一方。

とうとう力ずくでアンママをハウスから引きずり出す。 
脱兎の如くベッド下にもぐるアン。 
取り残された子供たちハウスの中で鳴いている。 
アンの目を見ながら、謝りの言葉を伝え、子供たちを一人づつベッド下のアンママのお腹のところに置いていく。 
またハウスに連れ帰ったらどうしよう、あるいは子供達を受け入れなかったらどうしよう・・・ 
瞬間湯沸かし器のようにいろいろな思いが錯綜。 

でも、全て杞憂に終わり、アンママは5人の子供達を全てベッドの下で受け入れてくれた。
ほっと一安心。 
ヤンママのアン、しばらく大変だけど、頑張れ。 
きっと素敵な子供たちに育つよ。 
2号のブルたんの分も皆を可愛がって、慈しんであげて。


最後になったけど、ブルたん、ごめんね。 
もしあのまま寝ないでいたら、君も今頃皆と一緒にママのおっぱいを吸っていたんだよね。 
本当にごめん。 
お星様になって、もう一つ別の世界から皆を見守っていてね。 
同じような悲しい出来事は起こさないようにベストを尽くすから。 
約束するね。 ブルたん。

追記:
その他の大人猫たちは、寝室の扉の向こう側で起きていることにそれぞれ心を揺らしているよう。 ドンは扉の前で番をしているかのように座っていることが多い。 
ケル吉は我々の姿を見ると、ベタベタに甘えてくる。 

レオは、目を丸くして「妻には、子度も達にはいつ会える?」(本当か?)みたいな顔をしている気がする。(ありえないか・・・やはり、こんな想像は)
エミリーは、一体全体この家には何が起きているのか、静かに見ている感じ。

皆さん、お疲れさまです。

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