ポポキラニは、埼玉県狭山市にある小さなメインクーンのキャッテリーです。2008年からブリードを始め、同年9月から主にTICAアジアのショーに参加しています。


Cattery POPOKILANI is a small Mainecoon cattery located in Sayama-shi, Saitama prefecture, which is quite famous by "Green Tea" field, about one hour far from Tokyo. Our cattery just started from April, year 2008. And started attending TICA Asia Region from Sep. 2008.

Sunday, May 23, 2021

Ein of These Days! Part 6 / アインの近影 Part 6


アインがわが家を巣立ってから早5年過ぎました。
5年の歳月が流れる間に、アインの息子や娘たちも新しいご家族に出会い巣立って行きました。アインを愛して止まなかったシンディも虹の橋の袂に引越して行きました。アインの子孫である子供たちも9歳にならんとしています。 孫も、ひ孫も、玄孫も生まれ、その次の世代も誕生したことを考えると、猫にとっての5年と言う歳月の重みをしみじみ感じます。


そして来月お誕生日を迎えるアインのご家族からお便りとたくさんの写真を頂戴しました。
ご家族の了解を得て、ここに掲載させていただきます。


ポポキ・ラニえんどう様

お久しぶりです。
コロナ渦が長期化しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、早いもので、先日(5/14)でアインちゃんを迎えて5年となりました。
アインちゃんの近況をお伝えします。


健康管理での便秘症ケアは、従来どおりで、安定していますが、身体面での変化が現れました。
筋肉が徐々に減少している事には気づいていましたが、今年になってから背中を触ると背骨がゴツゴツしているのがわかる様になりました。また、被毛、特に背中と尻尾に白い毛が混じってきました。
現在の体重は9.2KGで、数値的には1年前と殆ど同じですが、食事の量は、以前の約7割程度になりました。
基礎代謝が低下したために、摂取カロリーが減っても体重がそれほど減少していないのではないかと推察しています。
アインちゃんを抱きしめるとわかるのですが、以前の様ながっしりした感触が少し薄れました。(写真ではお伝えしきれない部分です)

アインちゃんは来月(6/8)で10歳となります。外見ではそうは見えませんが、いよいよ老齢期に入った感があります。楽しい時間をより多く一緒に過ごせるように、と願っています。
そう言う私自身も、頭髪は白髪が増え、髪の量も減少。老眼も進行し、今では遠近両用メガネの必要性を感じています。5年という歳月を感じています。



先日、アインちゃんとの感慨深い出来事がありましたので、お伝えします。

ある日のこと、動画サイトで何気なく動画をクリックして視聴しました。その動画は音楽プログラムで、日本人アーティストの曲でした。アーティスト名は知っていましたが、顔も良く知らず、曲も初めて聞くものでした。
序盤は、軽く聞き流していましたが、徐々に歌詞が心に響いてきました。数日前が亡き愛猫カシミルの命日で、とてもセンシティブな精神状態でした。その歌詞の内容がカシミルへの思いと重なり、自然に涙が溢れました。そして急激な勢いで心が激しく揺さぶられたが如く、悲しみの深淵に没入していきました。その過程は、自意識では制御できるものではありませんでした。それに連れて身体の感覚が鈍化し、最後には何も聞こえなくなりました。悲しみの涙に満ちた湖に身体が沈んだ様に感じられ、唯唯、カシミルへの思いと悲しみが心を覆い尽くす状態が、しばらくの間続きました。


現実の世界に私を呼び戻したのは、「何かの音」でした。その音は遠くの方から、小さな音で聞こえてきましたが、意識を少しつづその音に向けると、次第に大きく聞こえるようになりました。そして体の感覚を少しつづ取り戻し、目を開けるとそこにはアインちゃんがすぐそばで鳴いていたのです。「何かの音」とはアインちゃんの鳴き声でした。その鳴き声は今までに聞いたことの無い程の大きなものでした。その時、私は椅子に座り、前かがみ状態で、アインちゃんは前足を私の膝に載せていました。
アインちゃんの鳴き声には気づいたものの、何故鳴いているのかは、わかりませんでした。しかし、アインちゃんの目を見てわかりました、私の様子が心配で鳴いていることを。
自分の上体を起こすと、アインちゃんが膝の上に飛び乗ってきました。私はアインちゃんに、"カシミルに会いたくなって泣いていたの、カシミルのこと覚えているよね。"と話しました。すると、アインちゃんに伝わったのでしょうか、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。
アインちゃんが、私の心に寄り添ってくれた事に感謝して、しばらくの間、ハグし続けました。


後から思うと、この様なことは非常に親しい人との間では起こり得る事でしょうが、今回は人(私)と猫(アインちゃん)の間で起きました。私にとって、以前よりアインちゃんは猫という愛玩動物の域を超えた存在でしたが、今回の事で更に思いを強くし、この出来事は忘れることのできない思い出になりました。


写真を何枚か添付いたします、それでは、失礼致します。



もうわが家にいてくれた時よりも長い時間を今のご家族と共にしているアイン。
このご家族がアインの本当の家だったのだなと、つくづく思います。わが家は彼の通過点。彼が体いっぱいで表してくれた愛情表現にもっと応えてくれる家族を見つけられたのだと。

K様やふたりの弟のラグドール君たちと一緒に、アインの幸せな時間よいつまでも。












ページナビゲーション