ポポキラニは、埼玉県狭山市にある小さなメインクーンのキャッテリーです。2008年からブリードを始め、同年9月から主にTICAアジアのショーに参加しています。


Cattery POPOKILANI is a small Mainecoon cattery located in Sayama-shi, Saitama prefecture, which is quite famous by "Green Tea" field, about one hour far from Tokyo. Our cattery just started from April, year 2008. And started attending TICA Asia Region from Sep. 2008.

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Saturday, April 27, 2024

About Luz and Roy /ルースとロイロイのこと


2011年9月28日に生まれたCharliecマーガレットとヴィクターの子供達。ルース(写真右のブルーの靴下ばき)とロイロイ(ブラウンの靴下ばき)。

いっぱい愛されて、本当に幸せな猫生でした。わが家に生まれれる前から握りしめていただあろう極太で、極上の赤い糸の導きの元、パパとママのもとからお空に帰ってしまいました。

以下のお手紙は、ルーちゃんとロイロイをずっと変わらず愛し続けてくれたパパとママからいただいたものです。

許可を得て掲載させていただきます。

あの日…ルーちゃんとロイロイを抱えてポポキラニから駅までの道のりで、ロイロイは小さく鳴いていて、ルーちゃんは静かに震えていて…

4kg超えていた2人はとても重く感じましたが、これが生命の重さなんだ!大切にしなきゃ!と胸に刻みながら歩いた事を今でも鮮明に覚えています。

 


ルーちゃんロイロイに出逢わせてくれて本当にありがとうございました。今振り返っても幸せだったとの言葉しか見つかりません❤️

そしてまた、ルーちゃんとロイロイが私達の元へ戻ってきてくれると信じて待ちます。そのタイミングでまた猫ちゃんをお迎えしたいです😊やっぱりメインクーンがいいですね✨


こんばんは。

お返事が遅くなってすみません。ゆかりさんからのメッセージを見て、早くお返事をしようと気持ちを文字にしよう思うと涙が溢れなかなか進まずで…

ブログへはぜひ使って下さい。そして少しだけルーちゃんロイロイの事を書かせて下さい。

ルーちゃんとロイロイは私達にとって初めての猫ちゃんで、抱っこの仕方から爪の切り方まで全て手探りでした。そんな中でも2人は元気に育ってくれ、歯の病気もあったりで大変だった子猫時代を乗り越えたらよく喋りよく遊ぶ、いっぱい食べて寝て、穏やかで大きいメインクーンらしいメインクーンに育ってくれました。メインクーンは想像していた「猫ちゃん」より穏やかで大変な思いをした、というエピソードが1つもありません。むしろどこまで賢いのだろう、と驚かされました。
ルーちゃんが置きご飯だともどす事があり、小分けでご飯をあげていたのですが、朝の4時からご飯の催促でロイロイに起こされるので、自動給餌器を準備したのににんずが準備を忘れて結局起こされたり、ご飯を入れ忘れて出掛けてしまい仕事の途中で抜け出してご飯をあげに戻ったり…そんな事も今では懐かしい思い出です。

ロイロイが病気になった時、もっと早く気付けなかったのか・判断は正しかったのか・ちゃんと日々猫ちゃんと向き合えていたのかと後悔ばかりしました。

当時は健康診断もしているし、いつまでも元気でいてくれる…そう思ってる所があった気がします。病気になっても一生懸命生きようと、ご飯を食べようとするロイロイを見て、生命の大切さを改めて感じました。治療がロイロイにとって全て良かったのかは私達にはわかりませんが、ロイロイの生命と向き合う大切な時間になりました。

そして1番の後悔は家で看取れなかったことです。

ロイロイは入院先で亡くなりました。その日の夜に迎えに行く約束をしていたのですが…朝に連絡が来ました。間に合わなかったのです。休診日だったので、何かあったら対応してもらえないと思い入院させたのですが、結果ロイロイを一人にしてしまった事を物凄く後悔しました。担当の獣医師さんがずっと付き添ってくれていたようで、それだけは救われました。とっても静かな最期でした、と。

失った生命の尊さと喪失感、ロイロイへの想いが溢れ、泣きじゃくりながらゆかりさんへ電話したのを今でも覚えています。

ルーちゃんの時は、色んな事を冷静に判断して対応できたと思っていました。抗がん剤も効き、どんどん元気になっていくルーちゃんを見て安心しつつ変化を見逃さないぞと必死でした。

それなのに…再発してわずか数日で見送る事になるとは…前日まで膝に乗って帰りたいと言っていたのに…迎えに行った時のルーちゃんは身体を起こす事も出来ないくらい衰弱し、家に連れて帰ってから1時間程で旅立ちました。

それでも最期は家で一緒に過ごし、二人で看取れた事が何よりでした。


兄弟で迎えて本当に良かったと思っています。

彼らにどれだけ癒やされ生きる力を貰ったか。

日々の暮らしにも、彼らがいるから頑張れる場面がたくさんありました。本当に本当に大切な家族です。

ポポキラニへ初めてお邪魔した時に感じた優しく温かい空間、猫ちゃんに対する愛が伝わり猫ちゃんもそれに反応する、本当に猫天国だなと。ここで生まれ育った子達をお迎えしたい。そして運命の4/7を迎えました。

Luzは光という意味です。我が家の光になって欲しい。Royは幼名のRと私の文字をとり、ᏞとᎡで二人でバランス良く、二人ともどっちも大事という意味を込めて名前を付けました。

ずっと二人で仲良くしてくれた事が1番嬉しかったです。

そしていつかまたご縁があれば…メインクーンをお迎えしたいと思っています。それがポポキラニからであればと願っています。

それまでに私達の準備をしたいと思います。

ポポキラニにも遊びに行きたいと思っています。

あの空間で癒やされたいです。

最後に、ルーちゃんロイロイそれぞれのお気に入り写真で遺影にしたものを送ります。それぞれの個性が出ていて最高に可愛いいんです。

あとペア目線はなかなか少なかったので、使えそうならぜひ使って下さい。

長文失礼いたしました。

生命の重さ。一緒に暮らした日々は幸せ以外の何物でも無かった。家族でいる事の意味はここにあることを改めて感じました。

でちでちブラザーズのルースとロイロイを幸せにして下さって本当にありがとうございます。ルーストロイロイ初めわが家に縁があって生まれてきてくれた皆んな、縁があって家族になってくれた皆んな、赤い糸に導かれて巣立って行った皆んな… そして空に駆け上がって行ってしまった皆んな… 皆んなの存在にありがとうを。


パパママのふたりの一歳までの成長記録のブログはこちら。

ルースとロイロイのでちでちブラザーズのわが家を巣立つまではこちらです。

Sunday, November 7, 2021

TICA RW SGC Popokilani Spike


・TICA 2022 RW 3rd BEST KITTEN OF THE YEAR
・TICA AE BEST MAINECOON KITTEN OF THE YEAR

・TICA 2023 RW 11th BEST CAT OF THE YEAR
・TICA 2023 IW 3rd BEST RED CLASSIC TABBY MAINE COON OF THE YEAR

DOB: 06/05/2021父:TICA SGC  ショーナンキャッツ ジェイコブ オブ ポポキラニ / Sire: TICA SGC Shonancats Jacob of Popokilani

母:TICA CH キャトレーヌ レッド アイリス オブ ポポキラニ / Dam:  TICA CH Catreine Red Iris of Popokilani

カラー:レッドクラシックタビー / Red Classic Tabby


Photos taken at age of 3 months old






Saturday, October 2, 2021

TICA GRC Canon Julian of Popokilani




DOB: 12/06/2020 - 11/18/2022

父:Sire: CH Pr Silver Aqualion General of Marvel Cats
母:TICA TGC ポポキラニ ミエル オブ カノン  / Dam: TICA TGC Popokilani Miel of Canon

カラー:ブラック シルバー クラシックタビー  / Black Silver Classic Tabby
HCM, PKD DNA test HCM、PKD遺伝子検査: Negative as the parents are negative






















Saturday, August 24, 2019

Alfred has Retired / アルフレッド無事に引退しました

アルフレッドが長きに渡る現役生活から引退しました。

長きに渡り沢山の子供達の父親となってくれました。以下がショーでグランドチャンピオン以上のの称号を獲得してくれた彼の子供達です。
ショーに出してくださったオーナー様達に改めてお礼申し上げます。
以下のリストには掲載されていない子供達も、今もとても幸せに暮らしています。
ショーに少しだけ参加した子達。全く参加しなかった子達も、もちろんいます。ショーに参加することは彼らにとってはどちらでも良いことでしかなかったのですから。
ただ、われわれにとっては、一部とは言え、アルフレッドの子供達の成長を間近に見ることができた素敵な時間でした。
アルフレッドと言う子が生まれて来るまでには、メインクーンという猫種を愛おしく、そしてこうあって欲しいと願い努力して来た歴代のブリーダーの努力があります。Cahatile Scaret of Popokilani とPopokilani Alphonse の子として生まれて来てくれたアルフレッド。
明日からは、本当の意味で自由気ままな日々が始まります。彼のバックの血と、彼の子達を家族として迎え、愛してくださっている皆様に心よりお礼申し上げます。
※下記のリストの※印は女の子を表します

TICA GRC Popokilani Zachary ザッカリー
TICA QGC Popokilani Diana ダイアナ ※
TICA QGC Popokilani Domino ドミノ ※
TICA TGC Popokilani Miel of Canon ミエル ※
TICA RW QGC Popokilani Angie of Canonアンジー ※
TICA RW SGC / CFA GC Popokilani Dreamer of MCGardenドリーマー
TICA TGC Popokilani Tannhauser of Kirdcoon タンホイザー
TICA RW SGCA Popokilani Moira of Canon モイラ ※
TICA TGC Popokilani Ânge of Fairlypaw アンジュ ※
TICA RW SCG Popokilani Lucy ルーシー ※
TICA TGC Popokilani Yuno of Kirdcoon ユノ ※
TICA CH / CFA GC Popokilani Loa
TICA CH Popokilani Leia



Our 3rd generation King has finally retired.

Many thanks to his offspring's owners that is enjoying living with them.

Alfred was one of our key boy to our cattery.  He himself did not like the Cat Show but ruled our "Boys Club for certain years. (Our boys live in the same room. Usually 3 boys and one spayed girl who loves the boys room) No fight has happened during his era! LOL

Following is the list of his offspring that has attended and earned some title at TICA/CFA.
A very proud father he is.

Many thanks to his ancestors and the breeders for letting him born to this world.
We believe that we did our best to continue his wonderful line. 

TICA GRC Popokilani Zachary ザッカリー
TICA QGC Popokilani Diana  (Female)
TICA QGC Popokilani Domino (Female)
TICA TGC Popokilani Miel of Canon (Female)
TICA RW QGC Popokilani Angie of Canonアンジー (Female)
TICA RW SGC / CFA GC Popokilani Dreamer of MCGarden/ Taiwan
TICA TGC Popokilani Tannhauser of Kirdcoon
TICA RW SGCA Popokilani Moira of Canon (Female)
TICA TGC Popokilani Ânge of Fairlypaw   (Female)
TICA RW SCG Popokilani Lucy   (Female)
TICA TGC Popokilani Yuno of Kirdcoon  (Female)
TICA CH / CFA GC Popokilani Loa
TICA CH Popokilani Leia

Sunday, May 26, 2019

Farewell my little giant! / さよなら、アルフォンス



ポポキラニ・アルフォンス、永眠しました。
03/11/2008 - 05/13/2019


アルは我々にショーの色々なことを教えてくれた最初の猫です。
初めて彼を出したショーナン・キャットクラブのショーで予想外の好成績を収めたことで我々は舞い上がってしまいキツンクラス(子猫部門)に連続して出陳するようになりました。

新幹線で初めて九州に遠征したのも彼と一緒でしたし初めて名古屋にも行きました。

キツンではRW(リージョナルウィナー/年間25位の子猫)になりましたがキツンで勝っていてもチャンピオンシップで勝てるわけではないということを教わったのも彼をショーに出したからです。

引退後は男の子たちが険悪な雰囲気になるとアルが間に入って仲裁してくれました。アインの最初の友達になったのもアルでした。

人間がお風呂に入ると真っ先に駆けつけてお風呂のお湯を飲むのが好きでした。

アルは荼毘に付され18日に再びわが家に戻ってきました。







取り急ぎ、ご報告申し上げます。

えんどうやすゆき・由加里




Monday, December 10, 2018

近況報告

マイケルが空に帰ってから約1ヶ月後の11月12日に後を追うようにウェンディとアンジェリーナが数時間の差で空に帰って行きました。



アンジェリーナは11年前にオノクーンさんからわが家にやって来てくれたシルバーの女の子です。


ウェンディーは約10年前にウィリアミーナから来たクリームに白靴下ばきのお嬢さん。

それぞれに、素晴らしい子達を残してくれました。
アンジェリーナの子のアルフォンス然り。ウェンディの子のヴィクターとシンディ。みんな、その後は父や母となり、またその子供達が親となり… 

ふたりの偉大な母親は、祖母、曽祖母になりました。
まだまだ長生きして欲しかったと言うのが正直な気持ちですが、時間にはやはり限りがあるのだと思います。

そして、12月に入り、ケビンにもお迎えが来ました。


生まれた時から頭蓋骨が変形している子でしたが、脳に障害が現れることもなく病院のお世話になることもありませんでした。

ちょうど季節が秋から冬にと変わる時。まして、今年の夏は類を見ない暑さでもありましたから。体調を崩したり、病気療養中の子には厳しい季節だったのかなと思います。

振り返ると、それぞれ素敵な猫生を送ってくれたのではと思います…(思いたいというところが、正直なところです)
思い出はつきませんが、今は空の上でいっぱい、それぞれ自由に楽しく過ごしてくれていると思います。

マイケルを失ってから、猫たちの生活に動揺があったのは確かですが、今はそれも落ち着いたようです。苦しいことや辛いことはを忘れることは決して無いのだと思いますが、みんな元気に暮らしています。

失った命の多い年でしたが、新しい命もたくさん生まれ、それぞれに元気に巣立ってもくれました。

このままもうしばらくは楽しく、辛い時には踏ん張ってやっていこうと思います。
アンジェリーナ、ウェンディ、ケビンを好きになってくださったみなさま、ありがとうございます。

悲しいお知らせではありますが、とり急ぎのご報告をさせていただきます。

えんどうやすゆき、由加里







Monday, October 22, 2018

マイケルと言う名の猫(4)

2011年10月11日 (火)

マイケルという名の猫(4)



前回まではこちら↓
朝・・・・
鳥の声で目がさめた。
目がさめたら・・・ とりあえず、お・と・い・れ・
といれ(これは昨日おじさんに教わった!)の場所はわかる。
ちゃんと自分のことは自分でできることをわかっといてもわらわないとね・・・
もうぼくはこどもじゃないんだから・・・
砂をしゃくしゃくかいて、今日の一回目!


無事完了。
あー、お腹もすっきりしたら、何か食べたくなった。
昨日食べたお皿に移動。
茶色のかりかりがお皿にいっぱい。
いい香り。

青いレオンがまたぼくにくっついて来た、チッ、しつっこいな!
ちゃんと新しいのを入れてくれたんだな! 
やるじゃないかおばさん!
一口目を食べ始めたとたん、おじさんの大きな声が・・・
朝っぱらからうるさいな~、ごはんぐらい静かに食べさせてよ。
鳥さんの素敵な声も聞こえているんだからさっ!

昨日ソファの上で倒れるように寝てしまった子猫は、ぐっすり眠ったようでした。
大きな目を開けて、家の中を確かめるようにきょろきょろして・・・
そして、まるで長いことこの家で暮らしているかのような足取りでトイレに向かいました。
しばらくして、砂をかける音がして・・・
すっきり顔をしてあらわれ、おもむろに昨日の続きを始めるかのようにご飯を食べ始めました。
「うまうま・・・ ぐるーっ」と言う声を聞きながらこの子猫の昔について夢想していたら
トイレを片付けていた相方の突然の大声!
「大変だ~!」
めったに大声をあげない相方が出した声に驚き、急いで駆けつけてみたら
マイケルのウンチに血が混じっていたのです。
決して多くない量のウンチが赤くなっていて。
急いで写真を撮り、ウンチをそっと紙につつんで・・・
キャリーを用意して・・・


一生懸命ごはんを食べていたら、ボクの後ろでガタガタという音が。
そして、「ご飯中にゴメン!」と言う声が聞こえたと思ったら四角い箱の中に閉じ込められていた!
「出せ~! 出せ!」、「食事中!ごはん食べる~!」って鳴いても、騒いでもボクは箱から出れずにいた。


そして、急に目の前の景色が変わった。
まるで、急にボクの足が長くなって、ボクは巨人になって・・・ 何でも見下ろしていた、いろいろな景色を、柵越しに!
ドンとレオンもボクのはるか下にいてボクを見上げていた。
それから、おじさんがボクを箱ごとどこかに運びはじめた。
まぶしいお日様がボクの目に飛び込んできた。
ボクが入っている箱はもっと大きな箱の中に入れられた。
おじさんもその箱の中に入ってきた。
おばさんも反対の方向から入ってきて、それからものすごく大きな音がしはじめた。




用意したキャリーにマイケルを入れ、私たちは急いで彼を病院に連れていくことにしました。
「なんだ、なんだ!」、「どうした、こうした!?」という感じで、ドンとレオがおっとり刀で寄ってきてマイケルを見上げていました。
彼らに、マイケルの健康診断で病院に行って来ることを告げ、急ぎ車に乗り込みました。
すると、どこからそんな声が出ているのかと思うほど大きな声でマイケルが鳴きだしたのです。
その声の調子は、まるで二度とここには戻って来れないと思っているかのような哀愁がこもった悲しいものでした。
ボクはこの動く大きな箱が嫌いだ! 
何故かわからないけど・・・ とっても嫌な気持ちになってしまった。
こんな箱に乗せられて・・・ そこから先は何も思い出せないけど・・・
とにかく、ここから出る!降りる! 帰せ、戻せ! ボクと出会ったあの低い木のある場所にだけは連れて行かないで!!!!
ボクは声が枯れてしまうかと思うほど鳴いた。
神様! もう声が出なくなっても構わないから、どうぞボクをあの場所に戻さないで!
お願いだから戻さないで~~~


わが家からかかりつけの病院までは車で5分程度の距離。
どのくらいの期間かわからないけれど、外で過ごしたマイケルの体調を考え彼を車に乗せて病院に向かいました。
車の中で鳴き続けるマイケル。

彼の声を聞きながら、思わず「ドナドナ」を思い出し、ひょっとして彼は車に乗せられてあのスーパーのわき道に連れて来られたのかと思ってしまいました。
車に乗ることがたた単に怖かったのか・・・ それとも、とてつもなく大きな悲しみに呑まれそうになるのか・・・
途切れることなく鳴き続けるマイケル。
鳴く・・・ 泣く・・・ わたしの頭の中に宮沢賢治の『無声慟哭』という詩の一篇が繰り返し繰り返し浮かんでは消えていきました。
こんなにみんなにみまもられながら
おまへはまだここでくるしまなければならないか・・・
たった5分の時間が永遠にも感じられるほどのマイケルの鳴き声が・・・・・



マイケルと言う名の猫(3)

2010年9月18日 (土)

マイケルと言う名の猫(3)




明るい光がいっぱい!
その箱の一つにぼくとニンズの二人は向かった。
白い板が開くと・・・ そこには銀色のかたまりと、青いかたまりが居た!

不思議そうにぼくを見つめてきた・・・
二つのかたまりに向かっておじさんが「ドン、レオただいま」と言った。
「新しい仲間だよ!」おばさんの声が弾んで聞こえた。
また、地面に下ろされた。 今までと違った感じ。 土の匂いもしない。 ごわごわとした感じもしない。つるつるの床の上。
かすかにご馳走の匂いが・・・
突然ぼくのお腹が鳴り出した。 そしてぼくは匂いの強くするほうへ一目散でかけ出した!
銀色のかたまりと青いかたまりがのっそりとぼくの後をついてくる。
「シャー!」
「ぼくのメシだ! じゃますんなよ!」
ぼくの前に突然あらわれたごはんの山!
「うま、うま、うま! うま~!」
ぼくは食べ続けた。
「うまい! おいしい!」 はじめての味のような気もするけど・・・ とにかく、食べなきゃ! 
次はいつ食べられるかわからないから!
ちょっとつっかえそうになったけど、そんなことは構わない!

一つ目の山が無くなった。 ぼくはすかさず二つ目の山に挑んだ!
「すご~い!うまうま言っているよ」
「人間の言葉をしゃべっているようだ!」
「お腹空いていたんだね・・・ かわいそうに・・・」
ぼくの後ろから聞こえてくるニンズの話し声。
そして、気がついたらぼくはお腹がいっぱいになっていた。
マイケルの空腹は半端ではなかったようです。
ドンとレオのゴハンをほぼ完食。
食べている間中、「ウマ、ウマ!」と声を出し続けていました。
銀色のかたまりのドンと青いかたまりのレオンは、それこそ目を丸くして、この子猫を眺めていました。


二人は、威嚇するでもなく、怒るでもなく、ただ、ただ、このチビ助に圧倒されていたようです。
こんな二入だから良かったのだと思いますが、まあ、このチビ助、根性も度胸も体のサイズに合わないものを持ち合わせていました(笑
さて、喰ったら遅まきながらの挨拶を。
子猫だからって、礼儀はちゃんと躾けられていることを示さねば!
ぼくを産んでくれたおかあちゃんに恥はかかせられないからね!
ということで・・・
「お控えなすって、お控えなすって!
さっそくのお控え、ありがとうござんす。 
飯を喰わせていただきましての御仁義、失礼さんにござんす。
これよりあげます言葉のあとさき、間違えましたらごめんなすって。
手前生国と発しますは、茶畑、スーパー裏は彩の国にござんす。
いずこかの水道水を生湯に遣い、風光明媚で名高いスーパー脇の低い木をよじのぼり、やってきましたのは、茶畑は大字逃げ水、昨今改めまして水野にござんす。
おそれおおくももったいない、富士山を前にして、トコトコトコ揺られまして、どこぞのお宅様に連れてこれれましたでごんす。
稼業上、親と発しますは、名無しの野良ママ、茶畑周辺に生きる肝っ玉母さんにござんす。手前姓名の儀・・・」
僕は自分の名前を知らない!
母さんの顔・・・ 思い出せない・・・
兄弟、姉妹、仲間・・・
ええい、だからどうだって言うんだ!
「性は名無し 名は不明、人呼んで、「子猫」と発します。
お見掛け通り、あちこちの、お兄いさん、お姐さんに、可愛がられがちな、子猫にござんす。
以後面体お見知りおきのうえ、嚮後万端、よろしくお引き回しのほど、おたの申します。」
子猫は大きな二つのかたまりに向かって、長い、長い挨拶をしていました。
われわれは、彼にマイケルという名前をつけました。 
銀色のシマシマと青いズングリ・ムックリに、僕はちゃんと挨拶をした。
そして、「チビだからって舐めるなよ!」と言う意味を込めて、「シャー」の三連発。
本当はちょっぴり怖かったけれど、やはり最初が肝心。



銀シマは動かない。 青ズングリは、ちょっぴり後ずさったように見えた。 
とにかく、この二つのお山は、ぼくにシャー返しをするわけでもなく、知らないフリを決め込むわけでもない。 
ぼくはどうすればいいのかわからなかった。
ニンズと出会った時みたいにこいつらにスリスリするのは、絶対に嫌だった。
自分がまだ小さくて、だから「優しくして」なんて・・・ 絶対にお願いしたくなかった。
もしかして、またお外で生きていかなくてはいけなくなるかも知れないのに。 
弱気の虫だけは、ぼくの中で育ててはいけない、そう絶対に!
ぼくは、シャー・シャー言いながら、後ずさりをして少しづつ部屋の明るい所に移動した。
「君の名はマイケルだよ」



ニンズのおじさんがぼくを抱き上げながら話しかけてきた。
「何でカタカナの名前なんだ?ぼくは茶畑周辺生まれなんだぞ・・・たぶん・・・ 確信はないけど・・・」
文句を言おうかと思っていたら、おばさんがうれしそうに「マイコー」、「マイコー」とぼくに向かって手を叩いたり、おもちゃを振り回し始めた。
“マイケル”だか、“マイコー”だか何だかわからないけれど、“マイ”までは一緒だから、忘れちゃいけないこととして、「マイ」が聞こえたらぼくのことだと思うことにした。
心のメモ第一項として、登録完了!
そして、また抱き上げられて。
ちょっと高い位置から見る部屋の中は面白い。
銀色のシマシマも、青いズングリムックリも、はるか下にいる。
ちょっと偉くなった気分。
おばさんが銀色のシマシマと青いのを指差して、
「これが“ドン”で青いのは“レオ”」って言った。


“ドン”と“レオ”。 どこにも“マイ”という言葉は聞こえない。
そうか、こいつらは、ドンとレオって呼ばれているんだ。
ぼくを抱っこしたまま、おじさんがしゃがんだ。
ドンとレオの顔が急に近くなった。
ぼくはこっそりと爪を出す用意をした。
小さいけれど、こいつらにわかるようにうなり声を出し始めた。
「戦闘開始だ!」
「来るなら来い!」
「チビだからって舐めるなよ!」
おじさんに抱っこされながらも、ぼくは戦いの準備を始めた。 
小さな体に張り付いている筋肉に力を込めて。 
負けるもんかとつぶやきながら。



うなり声はだんだん小さくなり、マイケルはやがて軽い寝息をたてて夢の世界に溶け込んで行きました。
新しい家族を迎えたドンとレオンの静かな生活はこの日から一変し・・・




マイケルと言う名の猫(2)

2010年7月31日 (土)

マイケルと言う名の猫(2)



前回はこちら→マイケルという名の猫

「この子、どうしたんだろう・・・ 捨てられちゃったのかな~」
「肉球は汚れていないから、そうだとしてもまだそんなに時間が経っていないようだね」
「ここじゃ、すぐ車に轢かれちゃうよ~」
「○×、△※××?(君、ママはどこ? ママとはぐれちゃったの?」」
あつい息がぼくの顔にかかる。 やめてくれ~! 
そんなに顔を近づけなくても聞こえるよ~!
「そこん家は猫なんか飼ってないよ!」 
知らないおじさんが通りすがりに、訳知り顔でそんなことを叫んで行った。
「しょうがないよね~ この子ここにいたら生きていけないよ~ 死んじゃうよ・・・」
「連れて帰るか・・・」
「でも、ドンとレオが何て言うか・・・」
ドンとレオ? なんだ、食い物か? 
とにかく、ぼくはお腹が空いているの!


空も赤から黒っぽい色に変わってきたし、お腹は相変わらず空いているし・・・
次の瞬間、ぼくの肉球はまたもやごわごわした地面を感じていた。
「じゃ、にゃんちゃん、バイバイ~」
「きっと誰かが君を連れて行ってくれるよ・・・ ごめんね、ごめ・・・」
最後の“ごめ・・・”の言葉は“ゴーオッ!”という物凄い音にかき消されていた。 
白い四角いものが、ぼくとニンズの横を凄い勢いで走り去って行った。
太ったおじさんと、ちりちり頭のおばさんは歩き出していた。
そして、ぼくはトコトコとニンズの後ろを追いかけた。
「ついて来るよ」
「一回抱き上げたから・・・ ついてくるよな~、そうしたら・・・」
「やっぱり、このまま連れて帰ろう」
「うん、ここじゃあ、すぐ事故にあうだけだものな」
そうして、ぼくはまたあの不思議で懐かしい感覚に包まれた。
今度はさっきよりもしっかりと!
ぼくがもっと小さいころに聞いた、“どくどく”という音がしっかりと聞こえるほどに・・・
さて、一回でも抱き上げてしまった行きがかり上
相方と私はこの子猫を家に連れて帰ることにしました。

このままここに居ても、誰かに拾われない限り
この子は数日も生き延びるチャンスはないだろう・・・ということで。

でも、きっと我々の本心は、そんな綺麗ごとよりもこの子の不思議な魅力の虜になったのだと思います。 
四角い箱がいっぱいゴー、ゴーッと通る道をぼくらは歩いた。 
もっともぼくは抱き上げられて、おばさんの胸にだっこされたままだったけど。
「どこに行くの?」、「ごはんはまだ?」、「お空が暗くなっていくよ」・・・ 
ぼくは、ずっとこの知らないニンズに話しかけ続けていた。
「この子、なーご、なーご鳴き通しだね」
「不安だろうね。 われわれもだけどね・・・」
二人はわけのわからない会話をしていた。
不安なのはぼくの方だ! ニンズじゃないはずなのに~!
そして、ぼくの目にうつるのは、もう暗いものばかり。
たまに、2つ目の凄い明るい目を持つ四角い箱の光だけ。
******

空気が何となくひんやりしてきて、あたりは土の匂いと、葉っぱの匂いだけになっていた。
ぼくを抱っこするおばさんの体の動きのゆれる感じが、さっきよりも少し大きくなってきた。 
どうやらでこぼこの地面を歩いているらしい。
少し遠くに光がいっぱい見えている。
暖っかそうな光・・・
とつぜんだけど、ぼくのオマタをすっと風が吹き抜けた。
「男の子だよっ!」
「♂か!」
「何かちょっと安心した!」
「ぼくは男だい! 何か文句あるのか!? 
りっぱなもんがぶら下がっているんだぞ!」そんなことを考えていた。 

オマタのスーっとした感じが無くなって、またしっかり抱きしめられていた。
急にぼくの前が真っ暗になった。
さっきまで嗅いでいた土の匂いが強くなった。
おばさんのぼよんとした腕の柔らかい感触がなくなった。
気がつくとぼくは地面の上に立たされていた。
「本当にうちの子にしてもいい?」
おばさんの声が頭の上から聞こえてきた。
「この子が生きていくために必要なものは、ここにはないよ」、おじさんの声だ。
「ドンとレオは何て言うかな・・・ 受け入れてくれるかなぁ・・・」
「連れて帰ってみないとわからないし、こんな所に置いていけないだろ」
「君はどうしたい?」
おばさんは、突然ぼくに話しかけてきた。
「何だよ~!ごはんくれるんじゃないの?! ひどいよ! 
今さら、変なこと聞くなよ!!!」 思いっきり文句を言った。
「こんなところじゃ、生きていけないよね、当たり前だよね。 
茶畑の真ん中だし・・・ まだ寒いし・・・」
「とにかく、ウチにおいで。 帰っておいしいもの食べて・・・ あとは、それから」
どうやら、ぼくはあやうく茶畑の真ん中に置き去りにされそうになったらしい・・・
ところで、そのドンとかレオとかいう奴らは、一体全体何モノなんだ?

情けない話だけど、家が近づくにつれ、正直この子猫を家に連れて帰るのに迷いました。
あと、2、3分ほどでわが家に着くという頃家のそばの茶畑の真ん中で
「この子猫を置いていくべきでは。 連れて帰ってもいいのか?」
と急にいろいろな思いがわいてきたのです。
これから先、この子は家猫、それも室内飼いの生活に慣れてくれるのか? 
先住ニ匹が受け入れなかったら、等など。
でも5月とはいえ親のいないこの子が一人で、それも茶畑の真ん中で生き延びていける可能性は限りなく低いはず。 生き延びたとしても、ニンズ不信になってしまうだろうし。 

やはり出会うべくして出会い、抱き上げるべくして抱き上げた子。
半分うきうきしながら、残り半分は、「自分たちは何をしているのだろう」と一人ぶつぶつ思いながら、相方と夜の茶畑を抜けて家に向かったのです。


続きはこちら↓

マイケルと言う名の猫(1)

以前、別のブログに掲載したマイケルとわれわれの出会いの物語です。
掲載からすでに8年、出会ってから11年と5ヶ月にしてマイケルは空に帰って行きました。

当時はまだ猫舎ポポキラニはなく、マイケルはわが家の3匹目のペットとして、茶畑の見える家の住人となりました。

今年の10月19日夜にわが家の保父職を辞して、空の上の住人となりました。
いっぱいの愛と思い出を残したくて、こちらのブログに転載することにしました。

生き物と暮らすのは、本当に素晴らしいことだと思います。
嬉しいことも、腹が立つことも、ドキドキも、笑いも… 人生の感情のジェットコースターのような時間をマイケルとも過ごすことができました。

先住猫のドンとレオンのふたりがマイケルを3匹目の猫として快く
受け入れてくれたから始まった物語です。
この実話のエンディングに関しては、もう決して書くことができないと思います。 ですから、終わりのない物語のスタート部分で完結する中途半端なブログです。それでも、茶畑の横の小さな家に、この大きな心を持つ猫は存在しました。

ドンとレオン、そしてその後わが家に来てくれた子達、わが家で産まれてくれた子達の全てに、このマイケルとの出会いを文字にして伝えたいと思います。


出会いに感謝して。

2018年10月22日(マイケルを荼毘に付した日の午後)



2010年7月20日(火)
マイケルと言う名の猫


このブログは、本当にあった話です。
マイケルと私たちの出会い。
マイケルがどういうふにして大きくなったか。
日々の生活の中で、彼が何をどのように感じているのか。
書きとめておかないと、いずれ風化してしまう大事な記憶。
そんな思いを込めて、マイケルの目線から書きつづっています。
彼の目線、彼の感覚は、決して想像の域をでるものではありません。
そういう意味では、フィクションでもあります。

マイケルがいたから今のもふもふ軍団がいる。
気ままに、不定期にアップしていく『もふパラ』のもう一つのダイアリーです。




第一章
*出会い


ある日気がついたら、ぼくは低~い木の上に居た。
   
無我夢中で鳴いていた。 
決して泣いていたわけではない。

ただ、ただ、お腹が空いていただけ。
人の世界の暦では、6月という時期。
でも、そんなことは関係ない。
ぼくはお腹が空いていた。
凄~く、凄~く、空いていた。

鳴いても、お腹がいっぱいになるわけではなかったけど、ぼくは、ぼくがここに居ることを誰かに知ってもらいたかった。
お腹が空いているからって、声も出ないほど腹ペコだったわけではない。
だから、ぼくは頑張って大声で鳴き続けた。


ぼくの前を“ぶーっ”という音と、くさい煙を吐きながら四角い箱がいっぱい通っていく。

「あっ、こねこの声!」
「どこで鳴いているのかしら」
「かわいい~♪」
「ばいばい~」

ぼくに声をかけてくれる人はそれなりにはいたんだ。
でも、誰もぼくを抱き上げてはくれなかった。

「一緒に帰ろう」とか、「おいで」とか言ってくれる人は誰も居なかった。

その時ぼくが欲しかったのは何か食べるもの。
だって、ぼくが登っていた低い木は、ニンズが“スーパー”って呼んでいるおおきなおうちの前にあったから。 
食べられそうなものをいっぱい抱えたニンズが通るのに、でも、誰も、何も食べるものはくれなかった。

それでもぼくは大声で『めし~!腹減った~!』って叫び続けた。
その時には、空ははもう赤い色になって、白いふわふわも赤い色になって・・・

「あっ!猫の声、子猫だよ!」
「どこ、どこ!?」
「あの木の上」
「おいで、ちっちっちっ」
声のするほうを見たら、ロン毛の太った大きいおじさんと、これまたロン毛のチリチリ頭のおばさんが居た。
思わず「なんだ、このニンズは!?」と思ったけど、足を止めてぼくに声をかけてくれたのはこの二人だけ。

お腹と背中はくっつきそうだし・・・
とりあえず、木から下りることにした。
ひんやりした土の上に立った時のぼくの肉球の感触・・・ 今も忘れられない大事な思い出。

とりあえず、声の調子を柔らかくして・・・
「にゃ~ん」

「や~ん、可愛い!」

チリチリ頭のおばさんの黄色い声が頭の上から降ってくる。
低い塀を乗り越えて、アスファルトの地面に移動。 
足の裏の肉球の感触は、ひんやりからごわごわしたものに変わった。

「すりすり」

すかさず頭をおばさんの足にすりつけてみる。

「○○××○!」

おじさんが、なんか言っている。
「な~ご! な~ごごごっ!(たべもの! たべものってば~!)」と、もう一鳴きしたら
すっと体が軽くなった。

ぼくの足はふわっと宙に浮いていた。
そして、目に見えるものの景色も一緒に変わった。

思わず「ぶるっ!」。 怖くなって体をゆさぶってみる。 
思うように動けない。 
そうか、ぼくはどうやら抱っこをされたんだ・・・ 
なんか懐かしい気もするけれど・・・ おっと今はそんな場合じゃないんだ!
ぼくは爪を立ててみた。 
『ガギーン!』 
爪は鋭い音を立ててぼくの指の先から登場。 
でも、ぼくを握るニンズの手はゆるまない。 もう一回試してみる。 
小さく「ひぃっつ!」というニンズの声が聞こえたけど、やっぱりぼくは自由にはなれなかった。
                                             つづく


ケル吉ことマイケルと、我々は、2007年6月のとある金曜日にこんなふうにして出会いました。

私も、相方も仕事帰りで、金曜日ということもあって家の駅のそばのスーパーに寄って少し買い物をした帰りでした。
ケル吉は、大声で鳴いていました。 あの小さな体を楽器代わりして、唸るような低い声で鳴いていました。
彼の声を最初に聞きつけたのは、相方の方で、「どこだ?」、「どんな子だ?」ということで声のするほうに歩いて行きました。
すると、細い道路をへだてた向こう側に彼はいました。

はっきりとしたキジ模様と、真っ白な毛。
抱き上げたら、肉球はピンクで、磨いたようにピカピカでした。

まだ、引っ越して1ヶ月ほど。 
そもそも猫と本のために引っ越したとはいえ、人間も、一緒に引っ越してきたドンもレオも新しい土地と家には慣れていない頃でした。

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