ポポキラニは、埼玉県狭山市にある小さなメインクーンのキャッテリーです。2008年からブリードを始め、同年9月から主にTICAアジアのショーに参加しています。


Cattery POPOKILANI is a small Mainecoon cattery located in Sayama-shi, Saitama prefecture, which is quite famous by "Green Tea" field, about one hour far from Tokyo. Our cattery just started from April, year 2008. And started attending TICA Asia Region from Sep. 2008.

Monday, October 22, 2018

マイケルと言う名の猫(4)

2011年10月11日 (火)

マイケルという名の猫(4)



前回まではこちら↓
朝・・・・
鳥の声で目がさめた。
目がさめたら・・・ とりあえず、お・と・い・れ・
といれ(これは昨日おじさんに教わった!)の場所はわかる。
ちゃんと自分のことは自分でできることをわかっといてもわらわないとね・・・
もうぼくはこどもじゃないんだから・・・
砂をしゃくしゃくかいて、今日の一回目!


無事完了。
あー、お腹もすっきりしたら、何か食べたくなった。
昨日食べたお皿に移動。
茶色のかりかりがお皿にいっぱい。
いい香り。

青いレオンがまたぼくにくっついて来た、チッ、しつっこいな!
ちゃんと新しいのを入れてくれたんだな! 
やるじゃないかおばさん!
一口目を食べ始めたとたん、おじさんの大きな声が・・・
朝っぱらからうるさいな~、ごはんぐらい静かに食べさせてよ。
鳥さんの素敵な声も聞こえているんだからさっ!

昨日ソファの上で倒れるように寝てしまった子猫は、ぐっすり眠ったようでした。
大きな目を開けて、家の中を確かめるようにきょろきょろして・・・
そして、まるで長いことこの家で暮らしているかのような足取りでトイレに向かいました。
しばらくして、砂をかける音がして・・・
すっきり顔をしてあらわれ、おもむろに昨日の続きを始めるかのようにご飯を食べ始めました。
「うまうま・・・ ぐるーっ」と言う声を聞きながらこの子猫の昔について夢想していたら
トイレを片付けていた相方の突然の大声!
「大変だ~!」
めったに大声をあげない相方が出した声に驚き、急いで駆けつけてみたら
マイケルのウンチに血が混じっていたのです。
決して多くない量のウンチが赤くなっていて。
急いで写真を撮り、ウンチをそっと紙につつんで・・・
キャリーを用意して・・・


一生懸命ごはんを食べていたら、ボクの後ろでガタガタという音が。
そして、「ご飯中にゴメン!」と言う声が聞こえたと思ったら四角い箱の中に閉じ込められていた!
「出せ~! 出せ!」、「食事中!ごはん食べる~!」って鳴いても、騒いでもボクは箱から出れずにいた。


そして、急に目の前の景色が変わった。
まるで、急にボクの足が長くなって、ボクは巨人になって・・・ 何でも見下ろしていた、いろいろな景色を、柵越しに!
ドンとレオンもボクのはるか下にいてボクを見上げていた。
それから、おじさんがボクを箱ごとどこかに運びはじめた。
まぶしいお日様がボクの目に飛び込んできた。
ボクが入っている箱はもっと大きな箱の中に入れられた。
おじさんもその箱の中に入ってきた。
おばさんも反対の方向から入ってきて、それからものすごく大きな音がしはじめた。




用意したキャリーにマイケルを入れ、私たちは急いで彼を病院に連れていくことにしました。
「なんだ、なんだ!」、「どうした、こうした!?」という感じで、ドンとレオがおっとり刀で寄ってきてマイケルを見上げていました。
彼らに、マイケルの健康診断で病院に行って来ることを告げ、急ぎ車に乗り込みました。
すると、どこからそんな声が出ているのかと思うほど大きな声でマイケルが鳴きだしたのです。
その声の調子は、まるで二度とここには戻って来れないと思っているかのような哀愁がこもった悲しいものでした。
ボクはこの動く大きな箱が嫌いだ! 
何故かわからないけど・・・ とっても嫌な気持ちになってしまった。
こんな箱に乗せられて・・・ そこから先は何も思い出せないけど・・・
とにかく、ここから出る!降りる! 帰せ、戻せ! ボクと出会ったあの低い木のある場所にだけは連れて行かないで!!!!
ボクは声が枯れてしまうかと思うほど鳴いた。
神様! もう声が出なくなっても構わないから、どうぞボクをあの場所に戻さないで!
お願いだから戻さないで~~~


わが家からかかりつけの病院までは車で5分程度の距離。
どのくらいの期間かわからないけれど、外で過ごしたマイケルの体調を考え彼を車に乗せて病院に向かいました。
車の中で鳴き続けるマイケル。

彼の声を聞きながら、思わず「ドナドナ」を思い出し、ひょっとして彼は車に乗せられてあのスーパーのわき道に連れて来られたのかと思ってしまいました。
車に乗ることがたた単に怖かったのか・・・ それとも、とてつもなく大きな悲しみに呑まれそうになるのか・・・
途切れることなく鳴き続けるマイケル。
鳴く・・・ 泣く・・・ わたしの頭の中に宮沢賢治の『無声慟哭』という詩の一篇が繰り返し繰り返し浮かんでは消えていきました。
こんなにみんなにみまもられながら
おまへはまだここでくるしまなければならないか・・・
たった5分の時間が永遠にも感じられるほどのマイケルの鳴き声が・・・・・



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